微調整

今日は、一日微調整に明け暮れました。

画像は、チノパンの腰部分。
ここの裏に「腰裏」という布がつくのですが、今までやっていた半身・半身、別々に腰裏をつける場合、多少、上下で差があってもつきます。

上が36.22/下が38.70。差が2.5。差があっても、半身ならば腰裏はつく。
でも、後ろ中心で割りが無い、ぐるっと腰裏をつけようとすると皺が出来てしまう
もう一つアイデアで、腰裏をバイアス(ななめ)に生地を使う。これで、生地が伸びやすくなるのですが、そもそもビンテージはそんなことやってません。

ではどうやってるかというと・・・

縫う人の手加減で何とかしてます
巻き縫いがぐにゃっと曲がってますよね
これを現代で「手加減で!」といっても、中々うまく出来ないので、パターンで再現していきます。

微調整後。
上下の差寸が2ミリ程度。これなら全体でも4ミリ
脇線だけではなく、後ろ中心、さらにダーツのつまみ方も変更してます
これで、ぐるっと腰裏をつけることが出来ます。
ここのところ、ずっと半身の腰裏だった事。さらに、今、ビンテージを見ながら新に型紙を起こしたので脇線が微妙によく無い線でした。

WORKERS日々の業務、その一端。こんなことを工場と相談しながら繰り返す事で、物はすこーしづつ良くなっていくのです。